トリミングサロンの店舗開業資金を貯めるために、移動式トリミングカーで独立を考えてる人は多いようです。
しかし、移動式トリミングカーはメリットもデメリットもあるので、その2つを天秤にかけて決めないと後悔してしまう可能性が…
なぜなら、わたしの知り合いでトリミングカーで独立資金を貯めるために人を知っていますが、その人の話を聞いてとても大変だと思ったからです。
そんな、移動式トリミングカーについて解説をしていきますね。
移動式トリミングカー(出張トリミング)のデメリット
開業資金が店舗より高くなることもある
意外と思うかもしれませんが、トリミングカーで独立をすると店舗型より初期費用が高くつくケースは多いです。
なぜなら、トリミングカーのほとんどは、オリジナルで作る必要があり、「車体費用+カスタマイズ費用」が発生しまうからです。
車体費用は中古軽自動車でも100万近くかかり、カスタマイズ費用で200万〜400万ほどかかります。
そのため、店舗型のトリミングサロンが開業できるくらいの費用と一緒かそれ以上の金額です。
渡しの場合は、100万円で地方で店舗型のトリミングサロンを開業しました。
以下のリンクでは、100万円の開業費内訳が書いてあるので、よかったら開業の参考にしてみてくださいね。
移動時間も考慮しなければいけない
お客さんの自宅まで行かないといけないので、片道30分かかれば往復で1時間は掛かってしまいます。
そのため、トリミングは2時間で終わったとしても、拘束時間が合計3時間かかってしまうので効率が悪いです。
そのため、1時間あたりの単価を高くしないと、利益率が店舗より悪くなってしまいます。
また、1日できる頭数がカット犬種だと3頭が限度だと思います。
予約日を調整が必要
効率よくトリミングをするために、同じエリアで予約日を固めることが必要です。
そのため、予約の日程調整をする必要があるので、お客さんの希望日にできないこともでてきます。
駐車スペースの確保が大変
地方であれば問題は少ないかもしれませんが、都心だとトリミングするときの駐車スペースを確保するのが大変です。
コインパーキングに停めたら費用がかかりますし、かといって路上駐車でトリミングをするのは迷惑になってしまいます。
迷惑な場所に止めていると通報されることもあるので、慎重に検討しましょう。
水が限られてるから大型犬などはできない
水を入れるタンクの容量が限られているので、大型犬など水をたくさん使う必要のある犬種は断る必要があります。
燃費が悪くガソリン代が多くかかる
いろいろな機材や水を乗せるので、重量が重くなり燃費が悪くガソリン代が多くかかります。
狭いから効率が悪い
軽自動車のトリミングカーだと、かなり狭いです。
そのため、身動きが取りづらく効率が悪くなってしまいます。
また、背の高い男性だと常に中腰になる必要もあるので、長時間のトリミングは現実的ではありません。
ホテルや一時預かりができない
トリミングカーだとホテルや一時預かりをすることができません。
ホテルや一時預かりは、少しでも積み上がるので店舗型のトリミングサロンは導入しているところは多いですが、トリミングカーでは導入することが難しいです。
移動式トリミングカー(出張トリミング)のメリット
家賃がかからない
一番のメリットは家賃がかからないことだと思います。
地方で安くても4万ていど、都心なら10万くらい狭くてもかかると思うので、年間48万〜120万の節約ができます。
ただ、ガソリン代・車検・保険・駐車場代などの費用はかかるので、もう少し店舗との差は縮まります。
お客さんにとっては便利
自宅まで来てくれるトリミングカーはお客さんにとっては便利なので、出張トリミングでしかトリミングに出さない人もいるくらいです。
通常より単価が高くても大丈夫
出張トリミングでお客さんの利便性は高いので、多少高くても固定客になってくれると思います。
もちろん、技術やサービスなどを含めた値段ですが、店舗型より少し高めに設定をしていないと、利益的に厳しいです。
商圏が広い
都心の店舗型だと遠くても半径5kmほどだと思いますが、トリミングカーなら20kmくらいは商圏になります。
そのため、店舗型より多くのお客さんを固定客にするチャンスは多いです。
移動式トリミングカー(出張トリミング)まとめ
デメリットの方が圧倒的に多い移動式トリミングサロンですが、それでもチャレンジしたい人はチャレンジをするべきだと思います。
なぜなら、今考えられる最良の選択肢を自分で決めることが、経営判断として今後も求められるからです。
もし仮に失敗をしたとしても、今後に活かせる経験となるので、どんどん失敗をして次のチャレンジで質を高めていく姿勢を忘れないようにしましょう。
よかったら以下のアンケートに答えてみてくださいね。
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