トリマーにとって誰もが一度は独立を夢見ると思います。
しかし、実際独立開業する人はその中の1割もいません。
なぜだと思いますか?
身近で独立する人が少ないため、どんなタイミングでどのようにして独立をすればいいか分からないからです。
そこで、今回は現役トリミングサロン経営者の私が、トリマーの独立するタイミングについてお話したいと思います。
独立開業のタイミングは人それぞれ
これを行ったら元も子もありませんが、独立のタイミングは人それぞれ。
私が知る中で一番早いタイミングで独立をしたのは、スピードトリミングの高木美樹さんです。
書籍に記載されていましたが、高木さんはトリミング学校に在学中に今のTALL TREEをオープンさせたようです。
開業させた当時は行き詰まりを感じ、一人でアメリカに行き、トリミングの考え方や手法を学び、現在日本でスピードトリミングという手法を発信しています。
もちろん、これを見る限り行動力があるひとで、天才的な感性を持っている特別な人と思うかもしれませんが、一度行き詰まりを感じてる部分もポイントだと思います。
あくまで行動をしたからこそ変化ができたということです。
また、LINE@の独立相談でトリマー歴3年目で自分のお店を開いたひともいました。
ようは行動するか行動しないかで、独立できるかできないかが決まってきます。
技術は高いほうがいい?
技術が高いに越したことはありませんが、技術だけではトリミングサロンの経営は成り立ちません。
むしろ、技術に依存してしまう経営のほうが私は危ないと考えています。
もちろん、技術は高ければ、それだけアドバンテージになりますが、技術に固執する必要ありません。
技術力が高くても閉店をしてしまった店舗も少なくはないからです。
とくに、独立にあたりマーケティングの勉強はしておいて損はありません。
マーケティングの勉強をするとしないでは大きく経営の軌道の乗り方が違ってきますよ。
ただ、ここで注意をしたいのは、プードルカットは一人で仕上げるは大前提ですよ。
これができなければお客さんからお金をもらうことはできません。
私は、トリマーの独立タイミングは、「自分に自信がでてきたとき」だと言います。
自分に自身があるということは、目の前のお客さんを満足してもらっていると感じているはずです。
今の立地と料金とあなたの技術であれば、独立しても技術的には問題はないと思います。
独立資金はどうする?
独立をしようと思ってできない人は、たいていこの課題にぶつかると思います。
確かにお金は必要ですけど、お金は沢山なくても独立は可能です。
例えば、私は地方で100万円だけで独立をしたので、独立に関してそこまでお金はいらないと考えています。
もちろん、お金があれば、あなたが思い描く理想的なトリミングサロンができるかもしれません。
しかし、理想的なトリミングサロンが理想的な経営になるかと言えば全く別問題です。
個人でやるならリスクは極力少なく独立をしたほうがいいに決まってます。
まず、あなたが現実的に貯められそうな金額を計算します。
そこから、日本政策金融公庫で借入を検討してもいいでしょう。
また、今は地方で独立する人向けに補助金などがでていることもあるので、まずは調べてみたり、分からなければ直接連絡をして聞いてみたら教えてくれると思いますよ。
そこから、集まった金額or集まりそうな金額を元に、どのくらいの大きさのトリミングサロンが開業できるかを計算します。
当たり前ですが、規模が小さければ家賃や内装費も安くすることができますし、規模が大きければ家賃や内装費は高くなります。
また、トリミングは起動に乗るまでは、最低でも半年程度はかかると思っておきましょう。
その間家賃や生活費などはしっかり確保しておくことは大切です。
カット技術と経営は全く別のスキル
あなたは経営をしたことがありますか?
と聞かれたら大抵の人は経営の経験はないと思います。
カット技術は目に見えた形でわかるものですが、経営というのは数字でしかわかりません。
オシャレな高級店でも経営的には苦しい店舗もありますし、庶民的な店舗でも経営的には大成功ということもあり、見た目だけで経営の良し悪しはわからないんですよね…
経営と一口にいっても様々です
- カット技術
- 接客
- 値決め
- 集客
- 宣伝
- 求人
- 投資
- 節税
ようは、経営とは総合格闘技みたいなもので、あなたの持つ能力を全て使って、店舗の価値がきまります。
どれか一つだけ優れていても、他がダメなら経営的に苦しくなりますし、一つがダメでも他が平均点以上なら経営的に安定する場合もあります。
もちろん、一つの優れた価値だけでも経営はできる人もいるのが面白いところです。
まとめ
この記事読んで、少しだけでもあなたの中でピンと来た部分があれば嬉しいです。
独立は夢ではなく目標に落とし込むようにしましょう。
目標は更に細分化して、小さな目標の積み重ねの先に独立開業があるようにすると、想像以上に近くに感じるはずです。
もし独立相談などあれば、LINE@で受け付けているので、お気軽にご連絡してきてくださいね。
すでに何十人かの人から相談を受けているので、対応が難しくなった時点で受付を終了させていただきますので、予めご了承ください。
コメント