雇われトリマーを独立するために必要な技術と知識って何が必要なのかわからないですよね?
そもそもトリマーというのは、国家資格ではないので今日からトリマーと宣言をすれば誰だってトリマーになれます。
その中で独立をする人は、技術はもちろん、接客・トリマー教育、他にも税金など経営全般についても学ばないといけません。
そこで、ここでは詳しく雇われトリマーから独立するために必要な知識と技術について解説をします。
トリマー独立は、技術は最低限トイプードルを一人で仕上げられれば問題ない
極論を言えば、一人でトイプードルのカットをすべてできるなら、学生から卒業をしてすぐにでもトリミングサロンは開業が可能。
たとえば、飲食店だと少し料理上手な人が、老後に居酒屋を開くような感覚でも経営を成立させる人もいるでしょう。
もちろん、それには技術と知識や料金などさまざまな理由で繁盛する・しないが決まってきますが、トリマーもそこまで独立は難しいものではないということをはじめにお伝えしておきます。
トリミング知識だけではなく、しつけや病気など覚えておくといい
トリマーの仕事は単に犬をキレイにするだけではなく、犬の体調変化に気づいて、飼い主さんに体調の変化などを伝えてあげることも仕事の一つです。
例えば、飼い主さんが気づかなかったしこりを発見して、病院で見てもらったら悪性の腫瘍だった…なんてことは少なくありません。
少しでも早く体調の変化に気づけるのは、全身をチェックしているトリマーさんなので、犬の命を救う職業でもあります。
トリマー独立で役に立つ知識
- 犬のしつけ相談(トイレ・吠えグセ・噛みグセなど)
- ドッグフード
- 避妊去勢のメリット・デメリット
- ノミ・ダニ
- ダイエット
- 肥満のリスク
- ヘルニア
- 皮ふアレルギー
- 目の病気に
- 腫瘍やしこり
トリマー独立をするための開業資金について
自己資金でできるのが理想だと思う人も多いかもしれませんが、借入の選択肢を持っておくのもオススメ。
なぜなら、お金を貯める期間を借り入れすることで節約できるので、借入というのは時間を節約するためにメリットが大きいです。
「トリミングサロン独立開業の資金は200万〜400万は必要!」には、開業資金について詳しく借入や自己資金についても書いているので、詳しく知りたい方は参考にしてみてください。
どこで独立・開業をするのか決める
開業資金は地方や都心どちらで独立するかによって金額も大きく変わります。
開業資金を抑えて独立をするなら地方がいいですし、資金はいいから集客力がある都心で独立したい人もいると思います。
より詳しく地方と都心それぞれのメリット・デメリットを知りたい方は、以下の関連記事を参考にしてみてください。
物販について
物販は大きく展開すると賞味期限などのリスクもあるので、バランスは難しいところです。
そこで、物販ではドッグフードを中心として力を入れることがオススメ。
単価も高くリピーター商材なので、安定して売上を作ることができます。
ただ、最近は通販で安くドッグフードが買える時代なので、なるべく通販で販売していないようなドッグフードを販売できるのがいいです。
マーケティングについて
トリミングサロンの独立するのに重要なのは、立地と料金といいましたが、競合のリサーチや集客などをどのように行うかは、すべてマーケティングと呼ばれる分野になります。
トリマーは技術が高ければいいという時代ではなく、店のブランドである、価値や信頼を正しく既存顧客や潜在顧客に届けることが大切です。
たとえば、新規オープン時には「トリミング開業で効果的だった広告は、意外に地元の新聞広告やチラシ配布だった」なども知らなければネット広告だけにしていたかもしれません。
また、今はグーグルマップでトリミングサロンを検索する人は多く、そこで詳細な情報を載せている店舗は競合に比べ有利に集客することが可能です。
以下の関連記事では、グーグルマップ上に店舗サイトの詳細を無料で表示させる方法を解説しています。
関連記事>>「トリミングサロンをグーグルマップ上に表示させる方法」
また、インスタなどを活用したマーケティング方法も最近のトリミングサロンの主流になってきています。「トリミングサロンのインスタグラム活用術!写真で積極アピール!」にも書いていますが、インスタは新規顧客向けに技術をアピールできる優れたSNSです。
幅広い年代の人がやるようになったSNSは、利用しておくだけで有利に集客することができます。
このサイトでは随時役に立つ宣伝方法を紹介しているので、マメにチェックをしておくだけでも、集客面で有利にすることができまよ!(宣伝)
接客について
対面での接客は経験年数によって大きく変わります。
私が思うトリマーさんの理想の接客は、お客さんがトリマーさんに友達感覚でいろいろ悩みを話してくれる関係です。
当店では、飼い主さんが来店したときには、「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」と言うようにしています。
理由はお客さんとトリマーとの距離を身近なもの感じてもらうようにできるからです。
小さなことですが、小さな積み重ねは積み重ねると大きな違いになります。
また、対面だけではなくネットを利用した接客もこれからは積極的に導入をしていくべきです。
たとえば、LINE@を導入することで、お客さんの悩み相談なども気軽に受け付けることができますし、新規のお客さんの質問もLINEで友達感覚でメッセージを送ることができます。
あまり堅苦しい接客メッセージではなく、友達に送るような感覚でやりとりをして、お店に対して身近に感じてもらいましょ。
LINE@について詳しくは「トリミングサロンのLINE@(ラインアット)活用方法!競合店と差をつける!」を参考にしてみてください。
開業届を提出する
店のオープンが決まったら税務署に個人事業主としての開業届の提出をします。
税務署に開業届をもらって提出するだけなので、想像以上に簡単な手続きで、本当にこれで開業したの?と思うかもしれません。
動物取扱業者の登録をする
店の内装が入り終わったら、その後に動物取扱業者の登録をするために、保健所のチェックが入ります。
ただ、内装を入れる前に事前に最寄りの保健所に、どんな設備が必要なのかを確認しておきましょう。
あとから設備が足りなくて、追加工事が必要だった…なんてことがあったら大変ですからね。
税金について学ぶ
身近な存在の税金ですが、独立するまでわたしも勉強をしてきませんでした。
そのため、税金についてはある程度知識を入れておいたほうがいいです。
例えば、最初は個人事業主でお店を開いて、利益が大きくなるようなら法人化をして節税をする、ような知識が自然と出てくるようになるくらいまで知識があるのが理想。
細かな知識は必要ありませんが、全体像をふんわり理解しているだけでも十分なので、書籍などを読んで勉強をしておきましょう。
税理士は最初は要らない
税金の話となると複雑で敬遠しがちですが、今は会計ソフトが非常に優れているので、それらを活用すれば知識0でも確定申告をすることができるので、そこまで不安に思う必要はありません。
わたしは個人事業主時代の2年間は会計ソフトを利用して、自分で確定申告を行いましたが、とくに問題はありませんでした。
税理士にお願いをすると、年間20万~30万近くかかってしまいますが、会計ソフトをりようして自力で行えば会計ソフトの年間1万円ていどの出費で確定申告ができます。
わたしはクラウド会計ソフトのfreeeを利用していますが、簿記などの知識0でも簡単に登録ができて感激したのを今でも覚えています。
わからないことはサポートの方が親切に教えてくれるので、不便はありませんでしたし、税務署も親切に教えてくれますよ。
人を雇う
最初は一人で営業する、ヒトリマーで営業するケースが多いと思いますが、お客さんがついてくると、人を雇うタイミングがでてきます。
そこでは、求人の出し方や雇用保険や労災保険などの加入などの手続きが必要になります。
人を雇う場合も労務会計freeeを導入すれば、人を雇ったときの手続きのすべてが分かるようになっていたり、給料などの支払もfreeeと同期させることが可能です。
人を育てる
新卒の子を雇うなら1から育てる必要があります。
専門学校卒業をしても、一人でカットを仕上げるまでの技術がないため、一人で営業するときよりも大変に感じるかもしれません。
その子の性格によっても、教え方も変わってきますし、あなたの理想通りになることは難しいかもしれません。
新卒の多くの人は最低3年間くらいかけて技術や接客で一人前にようやくなる感じです。
もちろん、物覚えがいい子であれば、それよりも早く戦力になるかもしれませんが、逆の子ならばもっと時間がかかるかもしれません。
失敗をしても根気よく、なにがダメなのか教えて上げる必要があります。
大事なのは失敗した結果を責めるのではなく、なんで失敗をしたのか「原因」を探すことを意識しましょう。
なぜなら、原因がわからないままなら、また同じミスをする可能性があるからです。
売上アップについて
売上アップは経営をするには常に付きまとう大きな課題。
このサイトではトリミングサロンの売上アップについて解説をしていますが、大事なのは短期的な売上アップよりお客さんとのコミュニケーションをとることです。
たとえば、お店とお客さんの信頼関係が薄ければ、お店が提案したことを受け入れられなくなってしまいます。
そのため、コミュニケーションをとって信頼関係を構築しておくことが、結果として近道の売上アップにつながるんです。
コミュニケーションのとり方はさまざまありますが、トリミング後には報告書を飼い主さんに渡して、愛犬の体調について話し合う機会を設けましょう。
報告書については「トリミング後の報告書で犬の健康状態を伝え、お客さんとコミュニケーションをとろう」で、報告書でコミュニケーションの取り方について解説しています。
日頃から体重や犬の調子をトリマーが把握をしておくと、色々なアドバイスもしやすい環境になります。
来店頻度や回転率を上げるなら「トリミングサロンは来店頻度を上げるために、シャンプー単品を導入すべき」で解説しています。
よかったら以下のアンケートに答えてみてくださいね。
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